どのような状態(陣痛がXX分間隔,破水,予期せぬ出血など)になったら病院に 連絡するよう,担当の医師から指示があると思いますので,それに従って ください.通常,Doctor's Officeに通って いる人はまずそこに電話して、指示をあおぎます。入院ということになると Doctor's Officeの方からMageeに連絡をしてくれます。病院についたらすぐに Registration Roomへ行き、そこで名前や宗教などについて聞かれます。Magee Express Cardを持っている人はここでこのカードを提出すると手続きがスムー ズにいくと思います。またこのとき子供のビデオや写真を撮るかと聞かれると 思います。写真についてはよくわかりませんが、ビデオはわりとお薦めです。 1本$20位で、ほんの5分位なのですが、Mageeの建物と子供の様子、名前、両 親の名前、同じ日に生まれた有名人の名前などが入っています。退院時にもら える(病室に見本を持って売りに来るので、その時にいらないと断ることもで きるし、多数注文することもできます)ので、日本にすぐ送るのにも便利です。
Registrationが済むと普通は Labor Suite という部屋に車椅子で運ばれま す。陣痛の様子を見るためのモニターやテレビが置いてある小さな部屋で、分 娩が始まるまでここで過ごすことになります。噂によると他にラマーズ出産の ための部屋もあり、その部屋では麻酔などを一切使えないらしいです。また、 病室で出産できる部屋(ラマーズ出産のための部屋と同一かもしれません)もあ るそうです(初産の人は使えないらしい……)。何も言わなければ、多分普通の 部屋に通されると思います。先生や看護婦さんが時々やってきては、陣痛の間 隔や子宮口の開き具合を診ていきます。もちろん旦那さんも一緒にいられます。 またここで麻酔を使うかどうかも聞かれます。アメリカでは無痛分娩が普通な ので麻酔を使いたくないと言うと不思議がられます。私(進藤)も途中までがん ばりましたが、「麻酔を使ったほうが楽よ」と言う先生の言葉に負けて局部麻 酔をしました。噂によると麻酔は3種類(弱いのから強いのまで)あるらしく、 自分で選ぶことができます。私は局部麻酔を選びました。これをうつと下半身 の感覚がなくなり陣痛の痛さもほとんど感じなくなりとても楽でした。ただ残 念ながら私は子宮口が全開する直前の陣痛が一番強い時に麻酔がきれてしまい、 突然襲ってきたすごい痛みにびっくりしながら、出産することになってしまい ました。麻酔をうつときは専門医(ただのおばさんでした)が2人やってきて、 なぜか旦那さんは病室の外で待つように言われます。注射は背中にうちました が、別に痛くはありませんでした。
(関川) Magee は、前述の通り全米でも出産数の多さでは一、二の病院だそう です。そして麻酔の施行率は8割だそうです(1994年の統計)。方法は硬膜外麻 酔が主です。日本では、高血圧等、合併症のある妊娠では、行われていますが、 通常の妊婦では、一般には行われていません。妊婦教室のラマーズ教室で、詳 しく説明をしてもらいました。危険性が少ないこと、操作性が良いことなどが 特徴です。適応時期は子宮口が 4-7 cm までなので、行うか否かは、事前に決 めておいて、入院時にどうするかすぐ言えるようにしておくと良いと思います。 私は、アメリカでは日本と違って入院期間が短く、家に帰ってすぐ、活動開始 しなくてはいけないので、体力温存を考えて、硬膜外麻酔をすることにしまし た。陣痛の子宮の動きは感じます。痛みは最後の出産の時のみでした。
いきみを始めて赤ちゃんが出てきそうになるとDelivery Roomに運ばれます。 ここで旦那さんは白衣を着せられ、いよいよ赤ちゃんが出てくると今度はへそ の緒を切るという大役が課せられます。また、男の子だった場合は、ここで割 礼(circumcision)をするかも聞かれます。
出産を終えた新米ママはRecovery Roomへと運ばれます。赤ちゃんも一緒です。 そこで1時間位過ごした後、体に何も異常がなければ病室にもどされます。