音声における感情表現語と
感情表現パラメータの対応付け


要旨

人と人との間のコミュニケーションを、シャノンに始まるコードモデルでモデ ル化すると、人が視覚情報や聴覚情報から感情情報を知覚する際、生起する感 情の印象(相手がどのような感情を抱いているか)に関して工学的な知見を得る には、それら心理量と,知覚される音声などの物理量との間の対応関係を知る ことが重要である。従来から、音響パラメータと感情語(怒りetc.)との間の対 応関係に関する研究はあるが、感情の指している心理量が話者のものか聴者の ものが定かでなく、また感情語に抱くイメージに普遍性を欠くなどの問題点が あった。そこで本研究では、コミュニケーションにおける聞きての知覚する感 情をターゲットにし、さらに、日常の感情語46語(怒りetc.)に対する印象を因 子分析して得られる心理量の基底と、27音響パラメータの変動を主成分分析し て得られる物理量の基底とを重回帰分析によって線形に対応付けるシステムを 構築した。対応関係の有意度を示す重相関係数はいずれも高い値を示し、有意 性が高いことを示した。

発表文献

  1. 森山剛,斎藤英雄,小沢慎治,``音声における感情表現語と感情表現パラメータの対応付け'',
    電子情報通信学会研究報告,SP95-67(1994-03)

  2. Tsuyoshi MORIYAMA, Hideo SAITO, Shinji OZAWA
    ``Evaluation of the relation between emotional concepts and emotional parameters on speech'',
    ICASSP 97, SPCH7P(April 22nd 1997)

  3. 森山 剛,斎藤 英雄,小沢 慎治,``音声における感情表現語と感情表現パラメータの対応付け,''
    電子情報通信学会論文誌DII(掲載決定).

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